ベアフットトレーニングは、アスリートをより優れた選手にしてくれると私は考えています。自分自身のトレーニング方法を変え、サッカーを楽しむ気持ちを取り戻す助けになり、Prevolveが存在する大きな理由のひとつにもなっています。
私は幅の狭いスパイクを履いてプレーしながら育ちました。両膝の膝蓋腱炎、外反母趾を抱え、2度の膝の手術を受けましたが、問題は解決しませんでした。私にとっての転機は、スパイクを脱いで芝の上を走ってみたことです。あれから20年経った今も、週に2、3試合はプレーしています。
この経験が、私のシューズ設計の考え方の基盤になっています。足自体にできる限り仕事をしてもらいたいと考えているのです。トラクションやクッション性、保護機能にもそれぞれ役割はありますが、シューズが強く機能的な足の代わりになるとは思っていません。
体の他の部分と同じように、足も鍛える
私たちは脚や心肺機能、コーディネーション能力を鍛えます。それなのに足をシューズに入れた途端、同じように注意を払う必要はないかのように扱ってしまいます。これは私にはずっと腑に落ちないことでした。
自分自身のトレーニングでも、お客様との会話の中でも、繰り返し話題に上がるのが筋力、バランス、そして足の位置感覚です。最後の「位置感覚」とは、目で見なくても自分の足が今どう動いているかを把握する能力、いわゆる固有受容感覚のことです。これらこそ、アスリートに身につけてほしい資質です。
また、動くこと自体もリハビリの一環だと考えています。足を動かすことは血流の促進や、痛みを抱えていた足への自信を取り戻す上でも重要だと思います。ただし、ベアフットトレーニングがあらゆる怪我を治すと約束するものではありません。
動き、反応し、力を生み出せる足には、鍛える価値があります。シューズには、必要以上に仕事を肩代わりしてほしくないのです。

足の筋力トレーニングには研究による裏付けもあります。足の筋肉のサイズと強さの向上や、負荷をかけた足指屈筋トレーニング後の改善を報告した研究があります。
ボールが関わると何が変わるか
サッカーでは、足に地面を移動する以上の役割が求められます。ボールをコントロールし、蹴る動作も必要です。だからこそ、私はボールワークの一部を裸足で練習しています。
選手たちは何年もの間、サッカースパイクを履いてトレーニングや試合を重ねます。特に成長期の若い選手の場合、スパイクのフィット感には注意を払う価値があります。
裸足でのボールワークは、ボールとの接触そのものに意識を戻してくれます。ボールがどこに当たるか、足首をどれだけ固定するか、足をどう位置づけるか。その違いはすぐに感じ取れるほどはっきりしています。それをコントロールできるようになるには練習が必要です。
試合では今でもスパイクを履いています。競技中はトラクションと保護機能が必要ですし、スパイクの中の足がその仕事に備えられている状態にしておきたいからです。
足が強くなっても、フィットするスパイクは必要です。その関係については「スパイクを変えればプレーは上達するのか?」で詳しく解説しています。
シューズに求めていること
私はシューズに反対しているわけではありません。実際に作っています。スタッドは濡れたピッチで役立ちますし、アッパーは足を保護し、クッション性が状況によって快適さをもたらすこともあります。
ただし、こうしたメリットには選択が伴います。足と地面の間の素材が増えるほど、感じ取れるものは変わります。構造が硬くなれば、足の動き方も変わります。フィット感の高いアッパーは、足指の位置を崩すことなくしっかりと足を包み込む必要があります。
私が気にかけているのは、こうした選択が何年もプレーを続けた先にどんな意味を持つかということです。年齢を重ねても、自分の足をうまく使い続けたいと思っています。だからこそ私は裸足でトレーニングをし、足を中心にスパイクを設計しています。シューズの有用な部分を活かしながら、自分が大切にしている動きや感覚を手放したくないのです。
少しずつ積み上げる
ベアフットトレーニングを信じているからといって、急いで取り組む必要はありません。それを楽しみながら続けていける力を、少しずつ身につけてほしいと思っています。
履くものを変えれば、トレーニングにかかる負荷も変わります。ミニマリストシューズへ移行するランナーを対象にした研究は、段階的な移行を真剣に考えるべき理由のひとつです。フルの試合や長距離走からいきなり始めることはお勧めしません。
私たちのFoot Training Plan for Athletesは6段階のレベルで構成されています。評価によって開始レベルが決まり、各レベルの終わりには足の機能テストを行います。このプランでは、特定の週や月で自動的にレベルを上げるのではなく、テストの結果とトレーニングの体感をもとに進行を判断します。
トレーニングの内容は、バランス、マッサージとストレッチ、コーディネーションと足の筋力、足首の可動域、ウォーキングとランニング、脚の筋力、そしてジャンプまで多岐にわたります。各レベルでは、それぞれの内容を自分のスポーツにどう活かすかも解説しています。ほとんどのエクササイズブロックはペアの動きで構成されており、回数やセッションの完了状況を記録できるスペースも用意されています。
これにより、全員が同じスケジュールに従うことなく、トレーニングに構造を持たせています。目標は、自分の開始レベルから積み上げていき、体の反応を記録していくことです。
フットストレングスレベルガイドでは、私たちのアプローチをご紹介しています。トレーニングプランには、エクササイズ、レベルテスト、セッションの記録が含まれます。トゥスペーサーは、より幅広いフィッティングとトレーニングのプロセスの中で任意に取り入れられる要素です。
やる価値のあるベアフットセッション
裸足でトレーニングするために、新しいサッカーの技術を身につける必要はありません。リフティング、パス、ドリブルといった、いつも行っているボールワークから始めましょう。量は、これまで行ってきたトレーニングに合わせて調整してください。
以下のブロックを合わせると50分になります。これはフットトレーニングプログラムと組み合わせて行うサッカーボールワークの一例です。自分のトレーニングレベルに合わせて個別のブロックを選んでください。この一連の流れすべてを最初から行う必要はありません。
- 軽い動き5分:足首回し、かかとからつま先へのロッキング、片脚バランス
- 右足のみでのリフティング5分
- 左足のみでのリフティング5分
- 左右交互のリフティング5分、動きながら行う
- 壁パス10分、距離とパスの強さを変えながら両足で行う
- タッチライン沿いのドリブル10分、スキルムーブを交えつつ、ゴールラインの間はジョギング
- 仕上げに軽いリフティング5分

セッションが進むにつれて、ボールとの接触がどう変化するかに注意を払ってください。これらのドリルの目的は、コントロールされた練習を行うことであり、何が何でも全てのブロックをこなすことではありません。
裸足でのシュートは、スパイクを履いてのシュートとは感覚が異なります。リフティングが快適にできるからといって、強くボールを蹴る準備ができているとは限りません。私はそれを別のスキルとして練習するようにしています。
トレーニングに取り入れたいこと
- 段階を選ぶ。 フットストレングスレベルガイドを、自分のトレーニングについて考える出発点として活用してください。
- 意識的に練習する。 リフティング、パス、ドリブルなら、毎回のセッションを試合そのものにすることなく、ボールとの接触を探求できます。
- 足そのものを鍛える。 ボールを扱う時間と並行して、バランス、コーディネーション、筋力トレーニングの時間も確保しましょう。
- スパイクも見直す。 足を鍛えると同時に、試合用スパイクのフィット感にも注意を払いましょう。足の3Dスキャンページで、私たちが計測している内容をご紹介しています。
より強く、より機能的な足には努力する価値があり、ベアフットトレーニングはその実現の中心にあります。段階を大切にし、時間をかけて取り組み、自分自身のプレーにどんな変化が起きているかに注意を払ってください。

